貯金箱の5円玉
昨日の夜、私が台所で片づけをしているとsouちゃんがやってきて、なにやらごそごそして、古い貯金箱を出してきた。souちゃんは何でもそこにあるもので遊べる子で、ひとつのもの(おもちゃでなく、捨てるようなものや壊れたもの)で、長い時間遊ぶのだ。おもちゃよりそれらの方が大切にしているようにさえ見える・・・。
さて、貯金箱の中には5円玉が6枚入っていた。その貯金箱は15歳のお兄ちゃんがあかちゃんの時からそこにあって、どういうときに入れていたのかもすっかり忘れてしまったけれど、ときどき小銭が必要なときに、そこから10円玉や50円玉を出して、使っていた。もう、15年もたち、入れた覚えもないものだから、いつのまにやら、からっぽになっていても不思議ではない・・・。
souちゃんは「5円玉6枚やなあ・・・」とにこにこしながら、テーブルに並べ、私の顔をみて、「5円玉って2枚で10円やな?」と聞いた。私はこれまた、にこにこ顔で(ちょっと、おかしくて吹き出しそうになりながら)「そうやで。souちゃん、そんなのわかるようになったんや。すごいね」というと、souちゃんはまた得意そうに「4枚で20円、6枚で30円」と・・・。
「かあさん、これもらってもいい?」「うん。いいよ。」「じゃ、10円だけもらうわ。」私は、なんで10円なのかなあと思いつつ、「うん。」と返事をした。souちゃんは自分の財布をとってきて、5円玉を2枚入れて、「やったあ!5円玉が入った!」と喜んで、台所から出ていった。戸のところで、振り向いて、「かあさん、この5円玉って本当に使えるの?」と私に聞いた。私は、また、おかしくなって、にこにこしながら、「うん。もちろん。」と答えた。「そっかー、使えるんかー。」souちゃんはつぶやきながら、言ってしまった。
どうしてなのかわからないけど、心があったかくなる。ほのぼのして気持ちよくなる。5円玉がそんなにうれしいんだ。数えられたことがうれしかったんだ。もらえたことも、財布に入れたことも、そのお金が使えるということも、souちゃんにとって、きっととてもHappyなことだったにちがいない。そして、たまたまその場所に居合わせた私はsouちゃん色の空間にすっかり心がなじんで心地よく、今日もいそがしくて、すっかり疲れてしまっていたことも忘れるほど、Happyな気分になって・・・・日記を書いている。
souちゃんはみんなを幸せにする秘めたパワーの持ち主だと言っておこう・・・・・。
yumin
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