西の魔女が死んだ

病院での待ち時間がもったいなくて、いつも読書することにしている。
この間は本がなかったから、サッチーの本棚から借りていった。

「西の魔女が死んだ」梨木香歩

映画化されて、今、話題だ。
この本が出されたのは、1994年、サッチーが生まれる前の年だ。

読んだ瞬間、主人公まいはサッチーみたいだなあと思った。

「生きているのってしんどいよなあ」
「もし、痛くも何もなくて死んでしまえるなら、死んでもいいかも」
この間、サッチーはそう言っていた。

その言葉を聞いて、「なんでそんなこというの~っ」って言えなかった。
私もサッチーと同じで、そのしんどさがよくわかるから。

まいのお母さんはまいのことを、「感受性が強い」「あつかいにくい子」といった。
感受性が強いから、人の気持ちを考えすぎて、我慢することやがんばりすぎることが
多くなる。そして、しんどくなる。

まいは学校に行けなくなって、西の魔女のところにやってくる。
魔女修行を通じて、人間のもっとも自然な生き方を学ぶ。

まいのお父さんは、もういまどき流行らないと言った西の魔女の生き方・・・
その言葉に幻滅するまい。

私は人が生きていることは、次の人につなげていくことだと思う。
私が生涯かけて学んだことを次の人につたえていくことが私が生きている意味だと思っている。

流行廃りではない。

人生半分過ぎても、まだ私はときどき生きているのがしんどいなあと思う。
まだ13年しか生きてないサッチーがそう思うのはムリない。

そうか・・・私たちは「魔女」たる一種なのかも・・・

密かにそういう気がした。

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ガールズブルー

サッチーがまた例のごとく、
「母さん、読む本がない!」というので、本屋にいっしょに行った。

おこづかいはほとんど、本とマンガにつぎ込んでいる。
図書館で借りたら、一日で全部読んでしまい、
買った本は3回も5回も読み直し、そのうち、読む本がなくなったというのだ。
呆れる、ホントに!

またヘンなケイタイ小説なんか買うよりはいいと思い、
「サッチー、これにしいよ、おもしろそう」
とすすめて買ったのがあさのあつこさん「ガールズブルー」

あさのさんは、自分の高校生の娘さんを見ていて、
この小説を書かれたそうで、
私は読んでいないから内容はしらないけど、
その心境、わかるなあと思った。
サッチーをみて、小説かけそうやなあと思う。

毎日、毎日、寝るまで、しゃべっている。
友達のこと、先生のこと、部活のこと、
人が言ったことをそっくりそのまま記憶して再現してくれるので、
話が長くて、ときどき(ホントはいつも)疲れる。

でも、楽しい年頃やなあと、ほほえましく思う。
中学生らしい成長をしているなあとうれしく思う。

また、そのうち、それを物語にできるといいなあ・・・。

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ちびっこカムのぼうけん

最近は早寝早起きに戻ったsouちゃんです。
また寝る前の読書もはじめました。souちゃんが自分で読んでしまう日が
多いので、私が読んであげることが少ないのですが、
今、読んでいるのは
「ちびっこカムのぼうけん」というおはなしです。
作者の神沢利子さんも、私の大好きな児童文学作家のひとりです。
ちびっこカムは1961年に発行されてから、今読んでいる1998年発行のものまで、
なんとすごいロングヒットセラー作品です。

うちの本棚に長いこと眠っていて、タイトルからも、挿絵からも
これまでそんなに、惹かれるものもなく、お兄ちゃんもサッチーも
読まずじまいでした。
ついつい、話題の新しい本を手に取りたくなってしまうんですよね。

ところが、すごいいいお話です。夢があって、ドキドキして、
子どもに勇気をあたえます。テレビ番組やマンガにでもありそうな
アドベンチャーストーリーがしっくりとした文章でかかれていて、
とっても文学的です。
こういう作品が児童文学の鏡だと思います。

神沢さんが幼い頃住んでいたサハリンの近くのカムチャッカ半島が
舞台という、またそれも子どもたちにとって、未知の国の話です。

これから、読み進めていくのが楽しみです。

yumin

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『乳と卵』

芥川賞と直木賞で共に30代の女性が選ばれた。
ニュースを見たときはちょっと赤裸々な感じがして好印象ではなかったのですが、
それでもいっぺん、勉強のためにと、読むことにしました。
病院で・・・眠れぬ夜、デイルームにこもり、文藝春秋の薄いページをめくりました。

最初はなんて読みにくい文章やろかと。
一文がめちゃめちゃ長くて、途中関西弁が混じるし、
辻褄もあっていない。

ところが、川上さん、人と人との会話の表現がめちゃくちゃうまい!
だれかと誰かが言い争っているのを、まるで画面をみるように
表現できる。これにはびっくり。日本語が美しくないと思います。
でも、こんな表現できるなんてスゴイし、おもしろい。
そして、樋口一葉に影響されたそうで、
文体がすごく懐かしくて、焼けて黄色くなった岩波文庫のような
香りが混じっているのです。
それと、テーマですが、今、その「卵」の手術をしたばかりの
私にはまさにハマりすぎでした。女性にとってはかなり
心に突き刺さるテーマです。

これをですねぇ、講評した石原都知事はですねぇ、
乳をテーマになんざ意味がないとおっしゃってます。
正直な男性ですねぇ。

こんなん読んだら、私、あまりに下手で、書けへんわ〜。

yumin

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いよいよ大詰め「ホッツェンプロッツ」

間にいろいろあったので、長くかかりましたが、
souちゃんに読んであげていた「大どろぼうホッツェンプロッツ」が
ついに今夜、最終章です。

思ったよりもよい内容でした。
悲しくて、共感して、どきどきして・・・など
子どもを感動させるよい本はたくさんありますが、
ホッツェンプロッツはユーモアの中にも、
子どもに厳しさを伝えている本だと思います。

すぐにうまくいかないけれど、うまくいったときの達成感を
伝えることのできる本は、すぐに何でもあきらめてしまう今の子どもたちに
勇気を与えると思います。

yumin

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江國さんと宇貞さん

サッチーの影響で私も最近よく本を読むようになりました。
サッチーの本を買ったとき、ついでに買った江國さんの
『号泣する準備はできていた』の短編を1つずつ読んでいます。

昨夜は「そこなう」を読みました。
13年間不倫関係にあった男性が離婚し、
晴れて結婚できる状況になった喜びの
旅行先で、なぜかそこなわれていく二人の愛情のお話です。

感情が主に書かれている文章の中に、
背景はどうやっていれるのだろうか、
場所設定などいらないのだろうか・・・。
小説に感情移入しながらも、常にどこがウマイ表現なのかを
見つける。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

今朝、スクラップの続きをしていると、
神戸新聞の読者文芸の作品を見つけた。
神戸新聞の読者文芸では入選作品は紙面1Pをつかって
掲載してくれるからスゴイ。

今朝、読んだのは毎度おなじみの宇貞さんの作品。
彼女は毎月のように入選・佳作に入っている。
投稿者はご高齢の方が多く、時代物の作品が多いので
特に作品を読もうとは思わないが、彼女の作品は読みたいと思う。
プロよりおもしろい。
大衆向けで、私たちの年代にあうなあと思う。

もう何年も掲載され続けている。ネタにも困らず、
よく続くなあ、毎月書けるなんてすごいなあと思う。

今朝、読んだ作品は、いらない部分がいっぱいあると思った。
核心部分からそれを引っぱがしたい思いにかられた。
でも、この部分がなくなると人間味にかけるのかもしれない。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

なんで、せっかく勝ち取った幸せを自分で不意にする話がいいのか、
なんで、よけいな文章を書いて、核心をつつむのがいいのか、
結局、人間ってそういう不器用な生き物だと表現するところがいいのかなあ・・・・。

yumin

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大どろぼうホッツェンプロッツ

最近、souちゃんに読んであげている本は
プロイスラー作『大どろぼうホッツェンプロッツ』です。
お兄ちゃんがsouちゃんと同じ3年生のとき、
担任の先生が毎朝読んでくださって、
とても楽しみにしていた本です。

私は一度読んだ覚えがあるのですが、
あまり印象に残っていませんでした。

souちゃんは読むたび、ガハガハ笑い、
いつもは話の途中で寝てしまうこともよくあるのですが、
今回は最後まで聞いて、眠ります。

何がそんなにおかしいんだか、私はよくわかりませんが、
子どもに笑いをあたえる本って、
子どもの感性を本当にわかっているんだなあと
感心します。

さてさて、カスパールとゼッペルは
ホッツェンプロッツからおばあさんの大切なものを
取り返すことができるでしょうか・・・。

yumin

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龍の子太郎

松谷みよ子さんは私のあこがれの人です。子育てをしながら、平和や人権をテーマにした作品、そして昔から言い伝えられている民話を元にした作品を書き続けられました。また、一方でお母さんとしての気持ちをじゅうぶんにわかっている松谷さんは「いないいないばあ」などの赤ちゃん絵本を最初につくった人です。

毎日は読めないのですが、souちゃんに寝る前に本を読んであげています。昨日は松谷さんの名作「龍の子太郎」の最終章でした。お兄ちゃんに読み、サッチーに読み、自分で読んだのもあわせると4回目。だけど、やっぱり感動します。サッチーは結末を覚えていました。語り継ぎたい内容と話の展開、実際に聞き取り調査し、研究されたことがうまくまとまり、非常に感動的です。もしかしたら、読めば読むほど味がある・・・のかもしれません。

サッチーは今、国語で宮澤賢治の「やまなし」を勉強しています。私が小学校のころにも教科書に載っていました。「クラムボンってなんだ?」っていう感じでさっぱりわからない話です。こrも読めば読むほど深い何かを感じるような気がします。

souちゃん、今日から、何読もうか・・・。実は最近ではsouちゃんの方が私より本読みがうまいんだけど・・・・。

yumin

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『センセイの鞄』

ちょっと前、私が読んだ『神様のボート』を読んでしまい、太陽の光にあたることのできない少女の物語『クールムーンライト』を読んでしまったサッチーが、「母さん、読む本ないから、本屋いこぉ〜」というので、本屋に行った。
サッチーは本を買うと言ったくせに、『さくら前線』というマンガをもってきて、「前から欲しかった本が見つかったから、ぜーったいこれ欲しい」と言って、自分で買った。今もそれにハマっている。
私は何げなくタイトルを見て本を選んだ。
『センセイの鞄』川上弘美
小学校4年生のとき、「先生のかばん」という詩を書いて、先生にウマイとほめられた。そのことを思いだして・・・手にとった。
小説は40前のツキ子さんと20も年上のセンセイとの話。いくつかの小さな話があり、そのひとつ出会いのところを読んだ。

実にどうでもいいようなことばかりの、ちょっとも意味のない、二人の会話の中に、引き込まれるものがある。ん〜、たとえば、アーノルド・ローベルの童話のような、何ともいえない空気のような優しさが心に響く。

私は父を思い浮かべた。

yumin

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『バッテリー』

お兄ちゃんが小6のとき、あさのあつこの「バッテリー」を買った。当時少年野球をしていたお兄ちゃんも読んだ。ⅠとⅡを買って、ⅢとⅣは図書館で借りた。

映画化されて話題になったころ、読書好きのサッチーに、読んでみたらとすすめた。サッチーはあっという間にⅠとⅡを読んでしまった。ⅢとⅣも早く読みたいといったので、図書館に行ったけど、当然、いつも貸し出し中だった。

そうだ!文庫本が出てたんだと思い、ⅢからⅥまで買って、サッチーにわたした。2日で読んでしまった。それ以来・・・まだ懲りず、毎日読んでいる。自分の好きな場面やおもしろかったところを、souちゃんに毎日のように語っている。

「巧って、めっちゃカッコイイよなあ」とサッチーが毎日言うから、「母さんは豪のほうが好きやけど」と言って、自分の子どもが巧ならちょっと考えものだと思う。

「バッテリー」は子どもの読む本だなあと思う。巧みたいな子どもいる?いや、ぜったいいないよ。中学生がそこまで人の心わかる?現実はもっと子どもだと思う。子どもがここまで完璧に描かれるから、子どもは好きなんだなあと思う。

私が「バッテリー」で好きなところは、岡山?の背景と方言と、たった10日間の話で1冊になるという時間の流れ。時間がゆっくりと流れる中で、巧と豪がお互いを必要と思う静かで熱い心を見つける。芸術作品だなあと思うから、あんまり俗っぽいイメージはもったいない。

昨日、お兄ちゃんが「オレ、感想文、バッテリーで書こうかなあ」というから、「あれは子どもの読む本やん。」と言ったけど、お兄ちゃんがバッテリーのどういう感想文を書くのかとっても興味ありますねぇ。

ついでに、サッチーは本ばかり読んでないで、早く宿題終わらせてください!

yumin

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神様のボート

昨日、パパが「飲んでるから迎えにきて」というから、迎えにいったけれど、だいたいいつも、待たされてばかりで、この前など駐車場で1時間も待った。
だから、本屋によって、文庫本を数冊買ってから迎えに行った。6冊買って、5冊はサッチーにあげた。6冊目は・・・子どもの本だか大人の本だかわからなかったので、私が読んでからサッチーにあげようと思って、車の中で読み始めた。

『神様のボート』江國香織

あとで、解説を読むと、なんと私の直感はあたっていた。この本は大人が読めば大人の本だし、子どもが読めば子どもの本だと書いてあった。ホネまで溶ける恋をして、ずっと最愛の人を待ち続けるママと、頭がよくて、聞き分けのいい、ちょっと大人びた娘の話。
江國さんは児童文学出身の人だったのか〜、それも毎日新聞の「ちいさな童話賞」受賞者か〜。はじめて知った。トレンディ作家なんだと思ってた。
でも、なっとく。児童文学が書けないとあんなふうな子どもの心情をなかなか書けないと思う。それも、文章がみんな読みやすい。ヘンに気取ったりしていないのに、おしゃれだなあと思う。
本を読むと、文章の勉強にもなるし、いろいろな種類の感情を呼び覚ましてくれる。
本の中の母と娘がいつしか自分とサッチーに重なって・・・女の子って、みんなこんなふうなのかなあと思った。

yumin

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